授賞式の二次会が終わった後、ツッチーの家に転がり込んだぷりぷりざえもんであった。いつもすまん。宴会料理でも包んでくれば良かったと後悔した。
YMOの東風を二人で聴いているうちに、これバンドでやれそじゃね?という話になって盛り上がる。つまりはちゃらららっちゃらっちゃ、という高い音のフレーズを、トランペットで吹いたら超格好いいという事に尽きるのだが、この前奏はバストロンボーンに吹いて貰って、後でテナーサックスが入ればいいとか、この頭で入る合いの手をホーンに吹かせると、ブラバンっぽくて駄目だとか、そんなような話をずっとした。かなりオーケストレーションが複雑なので、面倒な曲ではある。トランペットのメンバーが確定したら考えよう。
ユーコさまが翌日は早めにつくので、ツッチーも一緒に時間つぶししようと誘う。曖昧な返事。朝になったが当然起きなかった。風呂の点火の仕方だけ教えてくれと起こしたら、むくり、かちかち、しゅぼ、とスリーステップで素早く点火、即座に睡眠体勢に戻った。これは駄目だ。
ユーコさまをバス乗り場でお迎えして(電話での指示が曖昧だったため、変な方向にずんずんお進みになり、非常に冷や汗をかいた。ごめん)、渋谷に移動。楽器をロッカーに預けようとも思ったのだが、時間がたいしてないし、今月非常にピンチゆえけちくさい気分になっていてやめた。それがいけなかった。
渋谷についたまではよかったが、なぜか西口に降りてしまう。これが渋谷かぷりぷりざえもん、と聞くユーコさま。そうでございます。あれにみゆるはモヤイ像。ハチ公像と並んで、待ち合わせのメッカでございます。テレビで見たので間違いありません。
写真を撮ってまずはご飯を食べる場所を探すのだが、あんましない。ガード下の定食屋に入る。しかし、渋谷といえば若者の街であろう。おしゃれな若者しかいないと思ったが、そうでもないの。スクランブル交差点はどこじゃ。
なんだか正体の分からない料理を平らげたあと、定食屋のおばちゃんに聞いてようやくセンター街の方にたどり着く。楽器おもてえ。
そうそう、これじゃこれじゃとユーコさまはお喜びになり、109に行くことにした。マルキュウであろう。知っておる。
入ったら目がちかちかした。音楽もなんだか頭がぼーっとなって財布の紐が緩くなるように作られていそう。しばらく見て、どこもギャルギャルしいの、とユーコさまは仰せになった。
その後ユーコさまの誕生日にお祝いを言ってないとかなんとか怒られたぷりぷりざえもんであったが、忘れていたわけではないのです。ただ、このところ僕にしては殺人的に忙しくて疲れていたんです。すいません。畜生俺の誕生日、何を買ってもらおう。
この時点で、楽器を持つ手のひらと、慣れぬ革靴に痛めつけられた足裏に、合計四つ豆ができた。サックスやめてトランペットにしようかと本気で検討する。
109で疲れ果て、泣きを入れてスタジオのある三軒茶屋に向かう。そしてまたも迷う。親切な薬局のおねえさんに教えて貰ってなんとかスタジオ到着。楽器をスタジオに預ける。ふううやれやれ。
何この広さwwwww。トイレ(ウォシュレット)付き、喫煙室兼モニタールーム有り。 さすがはスタジオNOAH。僕も大学時代はよく使っていて、この店舗にも来た事がある。機材もいいのだそうだ。後でエレキピアノを予約しておいたのですが、と聞いたら、すでにセッティングしてございますとのこと。たまりませんな。
一時間余ったので喫茶店を探して入る。ジャズがかかっていて、ライブもするみたい。出てきたラテも見た目も味も非常に良かった。かっちょいいおっちゃんが一人でやってる店。
で、何故か二人して眠くなる。僕は不安の前駆症状みたいのが来て、あれ、これからセッションだけど、そういや俺ってサックスなんて吹けたっけという疑念に突然襲われた。えっと、まずマウスピースを咥えて、とそこから確認し出したが、息を吹き込んで音が出るまでのプロセスが不明でありあきらめた。困ったものだ。眠々打破をくいっとやって、眠気だけ吹き飛ばす。ありがたいことに、本格的に不安発作が来る前に立ち直り、スタジオに入れた。いつもの事だが、この発作にはどうにも慣れない。最近は頻度が極めて少ないけれど。
スタジオに入って、みんなで喫煙室とトイレに感動していると、今回mixiでナンパしたトロンボーンの、ぴーさんがやってくる。よかった。山姥ギャルじゃない。それだけ非常に心配していたのです。
彼女は19歳。バンドは高校一年からやっているというし、ベースも弾くというし、他にスカのポップスバンドをやっていて、そっちではホーンセクションのアレンジもこなすというし、実際セッションしてみて、確かな技術と経験があることが分かったので、本当にありがたい。打ち上げでゆっくり話をして、頭の回転も速いのが分かった。
しかし、僕がテナーを買ったのは、彼女が7歳の時と言うことになる。それに気づいて非常にへこんだ。あの頃はもうちょっと上達してると思ったのだけれど。
Tomさんが、僕が前日忘れた眼鏡を取りに家に帰るので、遅れるという連絡を受けて、それ以外のメンツで風のワルツからセッションスタート。
風のワルツはまだ、リズムがいまいち。それから曲のダイナミクスもいまいち。今日は大蟻食さまはさすがに不参加なので、この曲では非常に重要なバイオリンもいなかった。今回ホーンセクションを入れたのだが、結局今回はサックスとトロンボーンだけでトランペットがいない。感じが掴めなかった。でも、完成したら結構良い感じなんじゃないかなと思う。
ジャムセッションタイム~ということで、"Watermelon Man"をやる。この時点でTomさん到着。
ユーコさまが気合いを見せる。この曲、以前歌詞が分からなくて、誰か教えてくれーとこのブログで頼んだ曲である。ユーコさまはカタカナでとった。だが歌うとちゃんと英語に聞こえる。歌詞カードを持たないのはボーカルのプライドだ。俺も暗譜しよう。
ユースケがドラムソロで爆裂。おおーと皆で見入る。次回はフォーバースもやろう。
僕は、実は今回この曲が一番楽しかったりした。アドリブ楽しい。ぴーさんも、次回はソロとってみてね。フォーバースやるから、その辺りからやってけばいいと思います。
アサカさんもソロをとってくれた。スカパラも、楽譜は信用できなかったのか、全部耳コピだそうだ。
Tomさんが気合いを入れてきたのもここでのソロを聴いてよく分かった。
今回は新しく、椎名林檎と東京スカパラダイスオーケストラの「真夜中は純潔」をやった。全員かなりいっぱいいっぱい。だが、まだまだではあるが、楽しい。それなりに形にはなって良かった。ぴーさんが、トランペットソロをバストロンボーンで吹くという気合いを見せてくれた。この曲はぴーさんの得意分野である。僕はもう少しリズムをタイトにせねば。それから、ソロはもう少しいいフィーリングで吹けないと。
諸行でムーチョがひどかった。リズムがたがた。まあ、僕はリズム隊ではないのだが、俺のソロも、録音を聴いたら音程が悪いね。あと、今の俺には無理な速弾きもある。もうあきらめて変えよう。
一度やって絶望的な雰囲気になったが、二回目をやったら少しマシになった。
今日は全員疲れていた。機材のセッティングにかかった時間が極小なのもあり、少しだれた。ぷりぷりざえもんはバンマスの強権を発動し、ガンガン休みを入れる。だってすぐ疲れるんだもの。
最後に、休みの後通して終わり、と宣言したら、とたんに良くなった。なんて奴らだ全く。
だが、今日は音響が極めていいスタジオであり、僕としては実に楽しいセッションだった。月一しかできないのが残念だ。スカパラも楽しかった。あれはホーンの負担が軽く、疲れなくていい。
この後打ち上げにつきあってくれる人~と、この指止まれしたところ、ユーコさま、ぴーさん、ツッチーが止まってくれた。
新宿の天狗でご飯を食べる。ぴーさんとユーコさまが並び、僕とツッチーが並んでまるで合コンのようだ。うほほと一人だけ年長者の僕は大喜びだったが、その後の雰囲気は、僕、お湯さん、Gaucheさん、Tomさんの四人でファミレスで始発を待つ雰囲気だった。ぴーさんは仕方ないよ。だがユーコさまとツッチーがしゃべらない。俺がしゃべりすぎたのか?とも思ったが、ツッチーは実用以外ではしゃべらないと堅く決めている男である。男は黙って行動がモットーらしい。硬派ではあるがこういう場合は非常に頼りない。
「ミッシェル・ガンエレファントっていいですよね、聴きますか?」「聴く。いいよね」終了。
そんな感じ。
それでどうやって彼女捕まえたんだよ、と聞いたら、「告った」と一言。なんてと聞いたら「好きだよって」と一言。すげえ奴だ。尊敬するぜ。
皆さん、お疲れ様でした。次回もよろしくお願いします。
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